まるで水底に沈んでいるような感覚。
揺らぐ世界は水向こうに全て歪んで見えていて、
夜の訪れと共に真っ暗な静寂が手を這って這い上がってくる。
いったいどこからが水と空の境界線で、
いったいどこからが自分の体なのか、
わからない。
本当に己は己で、この意志は本当に自分のものなのか、
そんなことさえも言い切ることができない。
光遠く見える空なく。
浮かぶ絶望、諦めの前に広がる灰色。
けれどそれでも僕は僕だと繋ぎとめておくものは、昔魅せられた赤の残像で、
キミと交わした話だとか、キミと共に見たものだとか、
あの頃くだらないと思っていた当たり前の日常が、
いつの間にかこんなにも繋ぎ止めておくものになっていた。
キミとの思い出が、今の僕の存在理由。
だからまだ戦えるのだ。
だからまだ、終わることも挫折することもしない。
「投げ出すのは嫌いな性分なんでね」――昔何気なく言ったことを、覚えておいてほしい。
いつか風になる日まで。
その時まで、覚えていて。
揺らぐ世界は水向こうに全て歪んで見えていて、
夜の訪れと共に真っ暗な静寂が手を這って這い上がってくる。
いったいどこからが水と空の境界線で、
いったいどこからが自分の体なのか、
わからない。
本当に己は己で、この意志は本当に自分のものなのか、
そんなことさえも言い切ることができない。
光遠く見える空なく。
浮かぶ絶望、諦めの前に広がる灰色。
けれどそれでも僕は僕だと繋ぎとめておくものは、昔魅せられた赤の残像で、
キミと交わした話だとか、キミと共に見たものだとか、
あの頃くだらないと思っていた当たり前の日常が、
いつの間にかこんなにも繋ぎ止めておくものになっていた。
キミとの思い出が、今の僕の存在理由。
だからまだ戦えるのだ。
だからまだ、終わることも挫折することもしない。
「投げ出すのは嫌いな性分なんでね」――昔何気なく言ったことを、覚えておいてほしい。
いつか風になる日まで。
その時まで、覚えていて。
PR
この記事にコメントする