先週は3本。
ピ.カ.ン.チ(あ.ら.し目当)とレ.オ.ンの完全版、それと店のランキングにあったのでク.ロ.ー.ズ.Z.E.R.Oを借りました。
レ.オ.ンはどっちかっていうと私は完全版の方が好きですね。好きというか、オリジナルが完全版を端折ったみたいなかんじだったので、完全版のほうが話の流れが追いやすかったです。
あと2人の関係もなんか伝わるもんがあったような云々。
(オリジナルは父と娘で完全版は恋人って言われてますが、私はどっちとも思えませんでした。マ.チ.ル.ダはレ.オ.ンを恋愛感情を持っていて、レ.オ.ンは理.性の狭間で揺れて、でも大切にしたいと思ってる、そんな親子とも恋人とも言えないような微妙な立ち位置だと私は思ってます。あれ、どこの土沖(武州の)…)
ク.ロ.ー.ズ.Z.E.R.Oは私は主人公より芹.沢サイドの方が好きですねー。「貧乏人は強いよー」とかなんかかわいいです。
で、ついうっかりもーそー。せっかく借りて見たんだから、感じたものを形にしないとね。(妄想を全然形に出来てないけど)
というわけで久しぶりの日記内小話です。土沖では初めてですね。
け・れ・ど!!
ク.ロ.ー.ズ.Z.E.R.Oを見て妄想したと言っても、内容は全く違います!!キーワードだけ貰ったかんじです。
なのでネタバレにはなりませんが、ハッピーエンドを好む方はご遠慮ください。(暗い、かも…?)
咄嗟に書いた物なんでこっちに上げときます。
微妙です、ほんと。落書きみたいなもんです。殴り合いとかないです。(ク.ロ.ー.ズなのに!)
お暇な方はどうぞー。
今週は映画3本、ドラマ1本借りてきたのでこれから見たいと思います。
えふみさんがバトンで「泣.く.も.ん.か」をおすすめしてくださったんですけど、新作なので旧作になるまで待ちたいと思います…(旧作100円)
えふみさん、お忙しいのにバトンありがとうございましたー!!!!
それでは。
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学校のグラウンドというより、ここは戦場である。
荒れ果て、風が叫び、砂が舞う。ここから空に還るのは血と高々に吠える獣の雄たけびだけだ。
地面が太鼓の膜のように跳ねる。学校を仕切る二つの勢力の抗争だった。長い間この時を待っていたのだ。戦うことしか知らない野犬の勢いを、今更誰にも止めることなど出来ない。
嗚呼それなのに、お前はいない。
なあ総悟。見てみろよこの黒い群れを。みんな殴り合って戦っている。見物だろ。お前は他の奴より小さい形のくせにいつも先頭を切って飛びかかっていた。ちょろちょろちょろちょろ動いて、祭りの様に喧嘩を楽しんで。
この騒ぎを見たら、お前喜んだだろうな。
そんな時に病気になっちまいやがって、ざまあみろ。せいぜい悔しがればいいさ。俺はここでひと暴れしてこの学校の一番になってやるから、お前はお前で今受けている手術に勝ってこい。
目に入った敵を地面に叩き落とす。考えるより先に体が動く。本能での戦いに心臓が早鐘を打ち、自分が興奮しているのがわかった。滾った血のアツさに俺は吠えた。
と、その時背後に気配を感じて振り返った。瞬間顔を殴られる。踏ん張ることが出来ず勢いで地面に転がった。
…畜生、口の中が切れちまった。
起き上がろうとしたがその前に抉るような蹴りを入れられてまた転がる。
見上げると太陽をバックに俺を見下ろし、にやりと不敵な笑みを浮かべる男の姿。ペッと血の混じった痰を吐き捨てて、俺は次に来るであろう痛みに備え歯を食いしばる。
が、男がいきなり何かを食らったように倒れた。目線を上げると病院に居るはずの総悟が立って辺りを眺めていた。
「でけーお祭りじゃねェですかィ。ヘヘ、血が騒ぐぜ」
総悟。お前病院はどうした。
そう問いたいが口が切れて声が出ない。なのに総悟は俺の言わんとしていることが分かるようにこっちを見てにやりと口の端を持ち上げた。アンタが無様にやられている間に、俺の方はもうとっくにケリがつきやした、そう言う。
「ほら土方さん。いつまでも寝転んでないでとっとと立ちなせェ。みっともねェ」
目の前に綺麗な手を差し伸べられる。
砂や血で汚れた手でその手を掴むと、グイっと引っ張られる。立ちあがり空色と視線を交わすと、俺は吠えてまた戦場の中に飛び込んだ。
屋上は俺たちの溜まり場だった。そこから見える夕日は最高で、よくどうでもいい話をしながらぼんやりと沈んでいく夕日を見ていた。
いつものようにフェンス近くにある土台の上に腰を下し夕日を見ていると、俺の隣で総悟が寝そべって視界いっぱいに広がる夕焼けの空を見て笑った。
「一番になったら見える夕日も違うって話、覚えてやすかィ?」
「ああ、言ったな」
「どうです? 違いやすかィ?」
「いや…、一緒だ」
「案外変わんねーもんですねィ」
俺は、俺のチームは戦いに勝った。勝ってこの学校の一番になった。
顔も体もぼろぼろで、何もかも出し尽くして全部からっぽだ。何も考えられずぼうっとしていると、総悟が重さを感じさせない動きで上体を起こした。
「一番になっても夕日は真ん丸でさァ」
「でも俺は、…この景色を前と同じように見ることは出来ない」
「そうですか? 変わらねェかもしれませんよ」
「変わるさ」
否応なく言えば。沖田は困ったように笑うだけだった。
「まァなんにせよ、アンタは俺との約束通り喧嘩に勝って、この学校の一番になりやした。おめでとうございやす」
総悟が拳を突き出した。
夕焼け色に照らされた拳は真っ白い綺麗なままで、ボロ布の様な俺とは大違いだ。
なんにも汚れていない拳に、俺も拳を作ってコツンと突き合わせる。当たった感触はしなかったが、俺は確かに総悟と勝利を祝った。
「土方さんッ!!! 今沖田さんの病院から連絡が合って、」
その直後同じグループの奴が転げるように屋上に上がってきた。俺は土台に座って背を向けたまま男の話を聞く。
そいつの口から震えながら出てきた言葉は、総悟の訃報だった。
「なに自分の試合放り出してこっち来てんだよ」
「……え?」
「総悟がな、来てたんだよ」
「でも沖田さんは…俺たちがあいつらとやりあっている時に亡く、」
近くにあったコンクリートの破片をドラム缶に投げ、けたたましい音で男の言葉を遮る。ヒッと息をつめて男が黙った。
もう行け。背中を向けたまま低い声で言えば、何か言いたげな素振りを見せて去っていく。ガチャンと音を立てて扉が閉まる。手を動かして沖田がさっきまで座っていた場所に手を置いてみると、温もりを感じた気がして、俺は笑った。
一番になると見える夕日が違うのだと思っていた。でも本当は、お前と見る夕日が一番だったんだ。
そう気付いて、からっぽになった俺は、ひとりで夕日を見て、泣いた。
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ね、全然全くク.ロ.ー.ズ.Z.E.R.Oと関係なかったでしょ(^^;)
しかも死ネタという…(爆死!)
散文にお付き合いいただきありがとうございました!
ちゃんとページを作ってメインに置くのかも微妙ですね。どうしようかな。
あ、続きはしません。続きようがないですもんね(笑)