今日は日記にすることが特になかったというか、何も思いつかなかったので突発的な短い話。
長編も書き止っているので、ちょっとした気晴らし気分です\(´ `*)
滝の話を書くのをすっかり忘れていましたからそれで。
上の写真はその時携帯で撮ったものです(忘れてた…)
時間軸はやっぱりいつの時代かもわからない旅時。
どこを行っちゃってるんでしょうね(笑)
っていうか予想以上にちょっと甘くなってしまったかもしれません。
本編はまったくなのにね!(爆)
文がごたごたなのはいつものことですよ。はい。
拍手ありがとうございました!!
押してくださった方がいるのを見ると、それだけで胸がじんわりします。
まだサイトをあげて1ヶ月経ってないし、物数も少ないところですが、これからもどうかよろしくお願いします!!
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押してくださり、ありがとうございました!!!
以上ユノハでした。
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ひんやりとした空気が気持ちよくて、時たま細かい霧のような水が降ってくる。
聞こえるのは叩きつけられるように落ちる水音だけだ。
森の中で交し合う鳥の声も聞こえなくて、ルックはすっと息を肺まで通わせ、身体の底からその自然美を味わった。
ほんの微かに湿った風が、まだ僅かに熱く火照った顔を撫でていって、登ってきた時よりかははるかに気持ちがいい。
標高はそう高くない、けれども傾度がきつい山の中腹。
「滝でも見に行くか」なんて一言から始まった山登りに、途中何度も転移してでも帰ってやろうとも思ったが、この景色を前にすればそう悪いものでもなかったというのが今のルックの心境である。
上から下に落ちる水が岩を伝っていくのを眺めて、ルックは来た道をふと振り返り見た。
ふたり並べばそれで精一杯の道に、ここへ登ってくる人影はない。
まだあいつは戻ってこないのか…。
ブーツを脱いで滝前の岩に座り、両足を冷たい水の中へ泳がしていたルックは、片足を蹴り上げてぱしゃりと水音を立てた。
ここへはふたりで登ってきたのだが、先に来ていた老夫婦のひとりがどうやら苔岩に足を滑らせ捻ったらしく、歩くことができないというのでユンファは老人を背負って登ってきた道を降りて行ってしまったのだ。
その時のルックは険しい山道を登ることで体力の限界だったから、人助けを手伝う気力も力も残っておらず、「ちょっと待っていろよ」というユンファの言葉を受け、今もこうしてひとり彼の帰りを待ち続けているのである。
「こんな道を2往復もするなんて、本当に体力バカだよね」
元来転移に頼りっぱなしのルックにとっては、考えられないことである。
ぱしゃりと水面を足で蹴って、どうにか暇を潰してみる。
景色は綺麗で静かだし心地良い場所なのだけれど、ひとりというのもなかなかつまらないものだ。
だからと言ってあの時ユンファに着いて行けばよかったとも思わないから、ルックが望むのは早く帰って来いという理不尽な思いなのだけれど。
手を伸ばして水を掬えば、透明なそれは手の温度を一瞬で奪い、隙間からすっと逃げていく。
冷たい水は、火照った身体に最高だ。
戻ってきたらユンファにこの水をぶっかけてやろうとルックは考えて、そして小さく笑った。
両手でまた水を掬い、それをぱっと空へ投げ出して。
ほら、こんな風に。
きっとアイツは普通よりかは速い足並みで登ってくるだろうから、きっと気持ちいいだろうねと。
そんなことを考える自分が、なんだかおかしいと思った。
たたたと何かが駆けて来る音が聞こえて、ルックはちらりとそちらに向いた。
見慣れた男が案の定駆け上ってきて、すぐに傍までやって来る。
「やっぱ疲れるもんだな、山道って…」
ぜえぜえと荒く息を吐きながら汗を掻いて笑うユンファに、ルックは小さく口元を緩ませて、両手で足元の冷たすぎる水を掬ってぱしゃりとそれをユンファへ投げかけた。
「遅いよ」
そう言ってにやりと笑えば、水を浴びせられたユンファはきょとんとして、お前ねーと笑って髪を掻き上げる。
「もうちょっといいご褒美とかがあってもいいと思うけど。
これでも急いで戻ってきたんだし」
「贅沢だね。汗を掻いてるアンタにとって最高のプレゼントじゃないか。
そう言うアンタだって、人を待たせといてなんのお詫びもないわけ?」
「お詫びねー」
互いに笑みを零しながらルックが挑発的に言えば、とすんと隣へ座ったユンファがその言葉ににやっと笑った。
そして軽く触れる唇の感触。
あまりの不意打ちに、ルックが呆然としていると、確信犯のような男はやっぱり笑って嬉しそうに一言、言う。
「ただいま」
「……おかえり」
急激に熱くなった頬の熱は、いくら冷たい滝の水でもすぐに冷めてくれそうにはなかった。
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ただたんにルックに「遅いよ」と言わせたかっただけです;;
あと書いてたら坊ちゃんに「ただいま」と言ってほしかったので…。
残りの部分は暴走しました。
気付いたらそうなってたってかんじで、手がかちゃこちょ動きました(ぇ)
旅時はきっと暴走しまくってると思いますよ。
ルックが坊ちゃんに惚れすぎてますね。
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