七夕、以後何年後かの距離。みたいなかんじで書きましたが、失敗に終わりましたorz
自分の文が、よくわからなくなりつつあります。
書いてないのにスランプかよ、おい。と遠い目をしてみる。
携帯の画質が悪いのでわかりにくいかもしれませんが、写真は畑です。
さっと風が吹いて、それになびく草原とかが大好きです。
いつかは行きたいアフリカ(ぇ)
草海から遠くの景色を見て、世界の広さを痛感するというイメージがいつからか頭の中に住み着いています。
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さくさくと。
土を踏みしめながら、何もない道をユンファとルックは歩いていた。
荷馬車によって整備された道はどこまでも続いていて、果てしなく長く。
道沿いに茂る高い木々、届く音は鳥の声に、ふたりの足音。
肩に棍を背負ったユンファが先を歩いて、ルックがその後ろを続いて歩き、春の日差しが柔らかい、のんびりとした道である。
「………」
黙って歩きながら、ルックは虫でも見るかのようにじっとふたりの距離を見つめていた。
前を歩くユンファと、その後ろを歩く自分との距離。
歩幅の違いとしては小さいもので、ルックが覚えているかぎり、ユンファはもっとさっさと歩くほうだったはずである。
歩幅が違いすぎて、隣を並んで歩くことなんてなかったのに。
(ねえ。アンタの足って、いつから僕に合わせてくれてた―…?)
一歩一歩同じように運ぶ足を見ながら、春風にも似た温かい感情。
彼は器用すぎて、昔から他人に合わせるのが上手かった。いつだってルックが気付いたときには、すべてが終わっていた。
今だって、そうだ。
一体いつからユンファが自分に歩調に合わせてくれていたのかさえ、ルックにはわからない。
なんだかこちらばかり気遣われているようで悔しいのだけれど、それ以上にルックは嬉しかった。
ユンファが歩調を合わせてくれているということは、その距離がもう開くことはないということで。
それって、アンタも共に歩むことを望んでくれているってことだよね?
気恥ずかしい反面、それが嬉しいんだよ。
黙って歩いていたルックは、ふとその足を止めてみた。
自分が歩みを止めればどうなるかなんて、答えはわかりきっていたことなのだけれど、今のルックは実際にそれが見てみたかった。
先を歩くユンファが、一歩一歩と足を進めて離れていく。
けれど三歩目を踏み出す前に、案の定ユンファは足を止めて振り返った。
それはルックが思っていた通りの答え。
佇む風使いに、歩みを止めた英雄はにたっと子どものように笑いかけて、その愛しい彼を呼んだ。
「なーにしてんだよ、ルック」
二歩半の彼が、己を呼ぶ声。
その呼びかけに、ルックが抗える日はもう来ない。
うっすらと口の端を上げたルックは、何も答えずに足を進めた。
二歩半の距離が一歩、やがてはユンファの隣へと辿り着き。
ルックが横を通りすぎると同時に、ユンファは笑いながらルックの隣へと並んだ。
ユンファがルックの歩調に合わせるものだから、ふたりが歩くスピードは一緒、その距離はゼロだ。
横に並んで、その長い道のりを歩く。
「次の町は大きいらしいから楽しみだなー」
「…妙に浮ついているね。もしかしてさっきの人が言ってたその町の珍味とかってやつ、期待してるわけ?」
「旅っていったらやっぱ食べることも楽しみだろ? ルックも野菜以外もちゃんと食べるんだぞ」
「…………」
そしてこの距離が、これからも変わることはなく。
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またまた旅時。
なんで旅時なのかって言ったら、当サイトの坊とルックがまとまるのが3後なので(遅い)
ふたりで旅をしながら、気侭にいちゃついております。
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