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Yunoha
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DSC00146.JPG

鈍感バカ。
お前はいつだって風のように、有無を言わさず消えていくんだ。

3後の坊視点。ただの書き散らした散文です。
ご注意を!


拍手ありがとうございました!
長編もできれば今週中にアップしたいところ。
励ましです! ありがとうございました!
これからもよろしくお願いします!!

拍手


*******


「なあ、ルック」

呼びかけると、お前はいつも不機嫌そうな顔で。
でもしっかりと、逸らさずに目を見てくる。
俺はその緑に映りこむのが好きだったんだ。
その生意気な口を叩く声が、好きだった。

震える手をそっと伸ばして、白い頬を撫でた。
少しの体温もかんじない肌。

「前はこんなこと絶対にさせなかったのに」

警戒心むき出しで、妙に勘が鋭かった彼。
思い出はいつだって鮮やかだ。
笑おうとして、失敗した。
涙が勝手に出てきて、顔が歪む。
意味が分からないくらい悔しくなった。
気高くて負けず嫌いじゃなかったのかよ、お前は。

「バーカ」

呟いて、覆いかぶさる。
目を閉じたルックは、口付けても何の反応も寄越さない。
顔を離すと近くの顔が歪んで見えた。
数えるくらいしか見たことのない寝顔は、どれほど季節が過ぎ去っても綺麗だった。
愛しかった。

「………なんだっていうんだよ…」

震えた声。
何かが溢れ出しそうになって、ぎゅっと縋るように抱き締めた。
細い身体に求めていた感触。
大切だった、好きだった、愛していた。

薄い吹き抜けた空が広がる元。
みっともないぐらい泣き濡れた。
歯を食い縛っても声が洩れた。

らしくもない、悲しく優しい抱擁。
去った風が、一瞬だけ舞い戻ってそっと抱き締めてくれた。





**********

3後。設定がおかしなところがありますが、気にしないでくださいませ。

携帯に打ち込んでる時、母がちょっかいをだしてきて笑っていたので、「笑うな!」と言うつもりが思わず「泣くな!」と言ってしまいました。泣いてるのは坊でした(笑)

書き足そうと思ったけど、なんとなくやめておく。
救いようのない坊、打ちひしがれてます。

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