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Yunoha
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そういえば随分前から本の感想を書く書くと言いつつ、全く書いていませんでしたね。わ、忘れてはなかったんだけど、本の感想書くのってレビュー下手な私が書こうとすると何倍もの時間と労力が必要になるので、「書くぞー!」って気持ちが高ぶっている時しか書けないんです。
つまり、今は気持が高ぶっている!(この記事はかなり長いです・・・)


というわけで新撰組関連本4冊目。

本:新撰組裏表録 地.虫.鳴.く
著:木.内.昇さん


幕.末.の.青.嵐の後本です。この人が書く土方沖田が大好きです!かなり好み!
前本(幕末~)はいろんな人の視点から繋がる話でしたが、今回は第三者視点で読みやすかったです。
視点を置いているのは三人。土方や近藤などの常に主役級に置かれる彼らではなく、一隊士たち。
土方の下に就き世界を見る「尾形」、伊東と共にあり歩む「篠原」、自分の生き方に迷う「阿部」の三人です。
面白いのが誰も悪に見えないところ。新撰組のファン(作者もそうでしょう)としては、試衛館の面々を前に出してその行動に彼らなりの正義を持たそうとすると思いますが、この方は誰も、正義とせず悪ともしません。全員が全員、その時代に生きているだけです。
前本も新撰組だけではなく攘夷や幕臣などの視点もあって、いろんな角度から話が見えるようになっていました。だから面白くて飽きないし、「コイツが悪い」とも思わず読んだ後もすっきりとする。
新撰組ファンの方なら読んで損はありませんね!

本の内容や魅力について上手く言えませんので、密林のレビューなどをご参考ください(投げやりだな)

で。
私は腐抜きでこの土方と沖田が大好き!
土方の魅力については語りきれませんッ。なんていうんだろう、色気があってどこまでも先を見ていて、無口で、でも敵わない。「新撰組に土方あり」とまで言わせる彼がもうたまんなくかっこいい!
孤高そうで情に厚い。やべえよお前ころす気か。

沖田も土方に負けず劣らずかっこいいです!
土方が知恵なら、彼は武人。剣がすべて。剣のことしか考えていないようで、ふとこぼした言葉が核心に迫っていたりしてもう目が離せませんッ。
病に倒れても、いつかは治って剣を振るうんだと言っています。
周りが政治や国や思想の渦にある中、まっすぐとした剣のことしか考えていない無垢な沖田が大好き!!


というわけで以下、土方と沖田のことをピックアップしています。
ここはどこ?! 愚問、土沖サイトだぁぁあ!!というわけでどこまでも土沖一直線の私なので、勿論土沖視点でも見ています。
純粋に小説好きの方もいらっしゃるかもしれませんので、一応下げておきますね。
長いし読みようとしては本を愚弄している部分もあるかもしれません・・・(土沖ばっかり言ってね)あとネタバレ注意です。


あ、忘れてた。
この小説は上記に書いた三人を主としていますが、出てくる山崎がかなりの男前です。飄々としているようで影に生きて情報を集め、それでいて善も悪も知って達観しているようで妙に人間くさい彼にびっくりしました。山崎大好き!

読んでから結構時間が経ってるし、レビュー下手だし、やっぱり上手く言えませんけどとりあえず木.内さんの本は大好きだ!

拍手


土方と沖田in地.虫.鳴.く にようこそ(笑)
本を読み終わったのが確か9月とかだと思うので間が空いてうぉぉおおお!と盛り上がった熱がちょっと沈下していますが、それはそれ、とりあえず沖田と土方が出ているところに付箋していたので拾い上げます(笑)

Case1:子どもの沖田と放っておかない土方(P89)

結成当初、長州の間者が入り込んでいた話。間者を突き止め、沖田や藤堂、斎藤などの面々が追手となるのですが仕損じます。その時不運にも現場に居た阿部がとばっちりを食って詮議され、閉めに近藤に「何故それが出来なかったのか自分なりに理由を持て」的なことを言われます。
その時に沖田が「でも全部に理由があるっていうのは間違っているよね」と横やりを入れます。それを剣の場合を例えに出して言うのですが(これがこの本の沖田)、その時話し合いの中ずっと沈黙していた土方が沖田の言葉に反応して「近藤さんが言っているのはそういうことじゃないだろう」と沖田を正します。
出た、土方と沖田の絡み・・・!
関係ないとばかりに口を閉じていたのに、沖田の言葉には反応しちゃって!多分自分が意見を言う必要はないと思っていたけど、剣のことしか言わない刀バカな沖田が放っておけなかったんでしょうね! そういうことじゃないよと正して上げるお兄ちゃん!
前本ではあまり土方と沖田の絡みがなかったので今回も期待はしてなかったのですが、89ページ目にてコレを読んで「これはもしや・・・!」とこの本に土沖の光を見出しました(笑)


Case2:沖田の言葉(P202)

文中に沖田の台詞で、「守ろうとしたものがあったんだろう。そういうものを持つのは厄介だが、それがないと生きていく甲斐がない」という台詞があります。
私はこの言葉に打たれました。何度も言いますが剣一筋の沖田は、何を言うにも剣を例えに出したり剣のことを言ったり、大抵は支離滅裂なことを言います。
けれどその目でそれなりにしっかりと見ていて、それはなんにも属さない考え方なんじゃないだろうかなあ、と。言わば正論。言わば綺麗事。・・・なんて。
この沖田が守りたかったものはなんだろう。剣士としての腕? 沖田の守りたい中のものに、近藤や土方が入っていればいいなーという希望を込めてCase2!


Case3:沖田が思う土方(P232)

ここから妄想世界(いや最初っから妄想につぐ暴走だけど)。
阿部は土方のことが嫌いです。嫌いというよりやりたいこと分からない宙ぶらりんの阿部にとって、歪みなくすべてをこなし己の目で見ている土方が妬ましかったのだと思うのですが。
その阿部が浪士狩りに駆り出された時、沖田が阿部の横について「この役を推したのは土方さんなんだ」と言います。
ここ大注目!
土方さんは誰にでも思っている考えを言うほど器用ではありません。(それを全部言えたらきっと土方のことを冷徹と呼称する人は減るはず)
そ・れ・を!阿部は期待している、実践に出して実力を上げる、砲術を任せようと思うなどと沖田には言っちゃってるわけです!これってつまり沖田を信用しているってことだよねッ!(テンション急上昇)
どのような状態でどのようにそんな話をしたかは分かりませんが、その部分の記述がないので勝手に妄想しちゃいます。
土方の部屋で、勝手に転がり込んだ沖田に向かって言ったと想像!(つまりふたりっきり!)
勝手に部屋に入ることも許す土方と沖田の関係。た、たまんねえ・・・!(ダメだこいつ、置いて行こう)
でその後に沖田が、土方さんは厳しすぎる、人の好き嫌いも激しい、でも局を強くしたいんだろうね、だから許してやってよ、と言います。
わお、沖田。なんかのろけてねえ?(お前ぶっとんでねえ?)
土方さんは厳しすぎる→よく土方のことを見ている
人の好き嫌いも激しい→でも沖田は土方の好きに入ってるよね
でも局を強くしたいんだろうね、だから許してやってよ→土方を理解している沖田・・・!

だ、ダメだ、私の頭がオーバーヒートしそう…。
沖田が語る土方が新鮮でもうたまりませんっ。沖田って土方のこと、ちゃんと分かってるんだねと感動しつつ、その後目の端に飴屋を見つけて追いかける沖田がどうにも子どもで愛くるしくて笑ってしまいました。


Case4:結核沖田(P277)

池田屋のことは特に詳しく書かれていなかったように思います(それは前本で)。
まあ彼はいたって元気なのですが、尾形が芋を焼いていると沖田が来ます。で、尾形に「最近伊東さんが妙にまとわりつく」と言います。(伊東が沖田を欲するのは沖田の剣の強さを伊東派に取り入れより強靭なものにしたかったからなのですが、その台詞でいらん妄想を駆り立てるのは言わずもがな腐っているからげふふん)
そこで沖田が「どこで振ろうと私の剣に変わりはない」と言います。
じゃあ変わりないんなら別に伊東の元で剣を振るってもいいんじゃないの?と思いました。
そういった沖田が新撰組の中で剣を振るう理由、それが大事です。
で、沖田は尾形にさらりと自分が結核だと言うのですが土方はあまり人に言うなって言ってうるさいんだそうです。
うるさい・・・? この土方は無口なのでうるさいという言葉がどうにもしっくりきません。うるさいってことは再三注意されたってことで、土方と沖田、よく話しているだね!と土沖をどうにか見出そうとしている私が狂喜乱舞したのは言うまでもなく(笑)
ちょくちょく出てくる会話にいちいち反応している私です。


Case5:土方のカッコよさ(P340)

伊東一派のひとりが隊士のひとりを切りました。その隊士の立ち位置や言動から伊東一派が切ったに違いないと読むことは出来ても、それを公言出来る材料があるわけでもなく証拠もありません。
そんな折、土方が伊東に勝負を仕掛けます。土方はその隊士がやられた太刀筋で伊東に仕掛けました。それは暗に「お前がやった」と言っているようで、でもそのことを口には出しません。
策士土方。あ、この土方には何をやっても勝てないなと私が思った瞬間です。


Case6:やっぱり土沖

ひとつひとつ上げていきたいけどもう疲れました・・・。
まとめ!こうやって土沖ですよー!と言っていますけど、本当は私がぎゃあぎゃあ言って妄想を書き散らしているだけで、読むとそう土沖要素を感じることは少ないと思います。
でもその要素が少なくとも本当にこの土方と沖田が好きなので、「このふたりが絡んでくれたら・・・!」という期待望みが大きいのです!
願望とも言うそれ。一番この本で私が「これ土沖じゃね?!」と狂喜したのがこれ。もう極めつけ。

沖田が寝込んでも試衛館の面々はちょくちょく来ているようで、土方さんも夜になると来るようです。(P389)
前本では、そんなに土方と沖田の距離が近くないなーと思っていただけにこれは衝撃!やっぱりこの土方と沖田も仲は良かったようです。(おおお)

んでだ!次に仕掛けてきたのがP400!
壬生に土方さんが行ってるんだよ!何しにって沖田の薬を取りにー!!(ぎゃー)
いろいろと忙しい土方が自分で取りに行ってるんだよ!そりゃ他の隊士に病気のことがばれたくないのかもしれないけど幹部級の人たちなら知っているだろうし、誰かに頼めばいいのに、そこをあえて自分で行く土方!誰にも任せられねえって?俺が行くって?愛かよばかやろー大好きだ!くそうっいちいち萌えさせやがって!
さらりと腐女子の妄想を駆り立てられる台詞や仕草があるので困ったものです。はあはあ。

で極めつけがこれ!P487!大政奉還!
出掛けていた土方が屯所に戻ってきた際に尾形が「先生!大政奉還が!」と言いますが、土方は先に沖田の部屋に行って、話はそれからだと尾形をあしらいます。
・・・出た。どうしよう、最強の方程式が出た。

大政奉還<<<<<<沖田

ひ、土方ーーーーーー!!!!!!!!!!(暴走中)
会社の昼休みに読んでいて、思わずグッと言葉に詰まったのは言うまでもありません。心の底では喜びに泣いてた。や、やっぱりここにも土沖いたんだ・・・!(感激)

P493。爆弾投下。
ここで初めて、尾形を交えて土方が沖田の床を見舞うシーンが来ます。沖田の床を近藤の休息所に移すという土方に対して、「まだいいでしょう?」と沖田が言う。
剣一筋でいつもまっすぐと立っていた沖田が、ここにきて初めて弱気とも思える縋りようを見せます。私、グサッときましたよ。なんだこのかわいい生き物は。
土方も「体に触るだろう」と沖田を気遣います。土方の目に見えた気遣いに再度グサリと一発。な、なんだこの土沖展開は・・・!
沖田が言うことはいつも唐突ですが、土方は一度たりとも「何言っているんだ?」とは言いません。諭すか、ちゃんとした返答を出します。分かってるんだね、土方・・・(もう土沖でしか見られない)
しっかも最終的には折れちゃってさあ!!


木.内さんの本は本当に好きです。しかも地.虫は土沖としても楽しめました。ごちそうさまです。
うーん、やっぱり楽しいな!
後半自分が何を書いたかもわかりませんし、ここまで読んでくださった方が居るのかも分かりませんが、もしいらっしゃいましたら本当に、心の底からお疲れ様でしたと言いたいです。ゆっくり目を休めてください(笑)

土沖でぎゃあぎゃあ言いましたが、土沖としての要素で見なくても、新撰組ファンなら十分楽しめる文庫だと思います。
この本読めてよかった!
あー、疲れた!(本音(笑))

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