泣くことも弱さを見せることも頼ることも止まることも知らず
痛いくらいに前を見る彼の眼差しに
向かい続ける強さを重ねていたけれど
吹き抜けた後悔
身勝手な固定評価に反吐がでる
あいつは泣くことを知らなくて、誰かに頼ることも知らなくて
けれど立ち止まることさえできなくて
いつだって深い瞳は弱さを、迷いを見せていたのに
捕らえ違えた
強さと弱さを間違った
なあ、俺はお前の拠り所になれただろうか
抱きしめて一言『イクナ』と声に出してその手を離さなければ
お前の、俺がそう在りたいと望むものに
やっとさがせた言葉を与えれたはずなのに
ああ、でももう終わりか
頬を掠める砂塵と無残に崩れた瓦礫の山が告げてくる
もうすべてが遅すぎた
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